技術指針紹介

帳壁及び屋根に対する風圧力計算(建告1454号及び第1458号による)

image

■ 条件

  • 平均高さ:29.5m
  • 場所:東京23区
       平均風速(Vo):34m
  • 地表面粗度区分:Ⅲ

■ 平均速度圧(q)の算定

  • q=0.6×Er2×V02
     (Er=1.7(29.5/450)0.2=0.986)
  • q=0.6×0.9862×1156
     =673.99(N/m2)
     ≒674(N/m2)

■ 帳壁の正圧計算(建告第1458号より)

  • ピーク風力係数の計算
    ピーク風力係数=ピーク外圧係数-ピーク内圧係数
    ピーク外圧係数=正のCpe×正圧部のGpe

  • 屋上の正のCpe=(28/29.5)2×0.2=0.979
  • 下屋の正のCpe=(13/29.5)2×0.2=0.720
  • 塔屋の正のCpe=(31/29.5)2×0.2=1.020

屋上の正圧部のGpe=3.1+  2.3-3.1  ×(28-5)=2.574
 40-5 
下屋の正圧部のGpe=3.1+  2.3-3.1  ×(13-5)=2.917
 40-5 
塔屋の正圧部のGpe=3.1+  2.3-3.1  ×(31-5)=2.506
 40-5 
  • ピーク内圧係数 閉鎖形建物として -0.5より

  • 屋上の風圧力{0.979×2.574-(-5)}×674=2035(N/m2)
  • 下屋の風圧力 (0.720×2.917+0.5)×674=1753(N/m2)
  • 塔屋の風圧力 (1.020×2.506+0.5)×674=2060(N/m2)

■ 帳壁の負圧計算

  • ピーク外圧係数 H≦45より
    隅角部 -2.2
    一般部 -1.8
  • ピーク内圧係数 0.0
    -2.2×674=-1483(N/m2)
    -1.8×674=-1213(N/m2)

■ 屋根面の風圧力

  • 正のCpe=0.0 正圧部のGpe=2.3~3.1 ピーク内圧係数=-0.5より
    {0×Gpe-(-0.5)}×674=337(N/m2)
  • 負圧計算
    ピーク風力係数=ピーク外圧係数-ピーク内圧係数
    ピーク外圧係数は、陸屋根のため片流れ屋根勾配0°を適用。
    又、ピーク外圧係数は負となるため、ピーク内圧係数は0。

  • 一般部の負の風圧力 -2.5×674=-1685(N/m2)
  • 周辺部の負の風圧力 -3.2×674=-2157(N/m2)
  • 隅角部の負の風圧力 -4.3×674=-2898(N/m2)