技術指針紹介

乾式保護工法の強度計算例

 

計算条件

  • 建物高さ 31m
  • V0=38m/s
  • 粗度区分 Ⅲ
  • 風圧力 3690N/m2
  • ボード高さ 60cm
  • ビスピッチ @450 材質:SUS304 形状下図参照
  • 下部ホルダー 材質:アルミ 形状下図参照
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[A] ボードの強度計算

  • ボード単位幅(1cm)で検討する
  • 分布荷重:w(N/cm)
  • 地表面粗度区分:Ⅲ
w= 3690×0.01×0.6 36.9(N/m) 0.369(N/cm)
0.6
  • ボードの断面係数:0.31cm3
    (メーカー資料 30.3cm幅 Z=9.4cm3より単位幅に換算)
  • ボードの曲げモーメント
M= 1 wl2 1 × 0.369 × 602 166.05(N・cm)
8 8
  • ボードの曲げ応力度
σ= 166.05 535.65 882(N/cm2 …判定OK
0.31
  • (ボードの長期許容応力(180kgf/cm2=1764N/cm2)の半分を許容荷重とした)

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[B] 下部ホルダーの強度算定

①下部ホルダーの曲げ応力度【例1】

  • 左図形状の下部ホルダーの断面2次モーメント
    B=20mm,H=20mm,b=19mm,h=18mm
I=(BH3-bh3)/12 より
(2.0×2.03 - 1.9×1.83 0.410(cm4
12
  • 断面係数
    Z=I /(B/2)= 0.410 /(2.0/2)= 0.410(cm4
  • 分布荷重:w(N/cm)
w= 3690×0.6×0.45×1/2 1107(N/m) 11.07(N/cm)
0.45
M(曲げモーメント)= wl2 11.07×452 2802(N・cm)
8 8
σ(曲げ応力度)= 2802
0.41
  • =851(N/cm2)< 10780(N/cm2)…判定OK
    (アルミニウム合金の許容曲げ応力度)
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②ビスのせん断強度

  • ビスのせん断力は、取付ピッチ@450 より
    3690(N/m2)×0.6×0.45×1/2=498(N)
  • せん断応力は、φ=4.0㎜(谷径)より
498 498
π×(φ/2)2 π×(0.4/2)2
  • =3964(N/cm2)< 13568(N/cm2)…判定OK
    (SUS304の短期許容応力)

SUS304Aの短期許容応力は、建築基準法施行令第90条及び建設省告示第2464号より

F(基準強度)=23500(N/cm2   せん断fs 23500
1.5√3

短期許容応力 fs×1.5=13568(N/cm2